カラクリとしてはブレーキによる減速の差なのですが、なかなかわかりにくいので記事にまとめておきます。もちろんコースやマシンによりますがざっくりとは同じはず。
飛距離が等しい → 飛び出し速度も等しい
まず単独のDBにおいてアトミックチューン(以下AT)でセッティングする場合とハイパーダッシュ(以下HD)でセッティングする場合を考えます。コースに合わせて飛距離を調整するのでATではブレーキ弱め、HDではブレーキ強めとなります。
同車体で飛距離が一緒ならDBからの飛び出し速度もほぼ等しいはず。HDのDB進入直前の速度を100、ATを80としたら図1のような感じになるはず(数字は感覚)。
DB飛び出しから着地までは同じ速度ですがそのほかの平面区間ではHDのほうが速いため、全体のタイムとしてはHDのほうが上になります。
連続した立体セクションでは??
次に1つ目のDB後に加速区間がないまま2つ目のDBがある場合を考えます。
一つ目のDBをクリアしたあとの速度はHD、ATともに同じです。ここから二つ目のDBでさらにブレーキがかかり減速します。ATはブレーキ弱めHDはブレーキ強めなので、速度はAT>HDとなり図2のような速度関係になります。
図2 2つ目のDBでHDは大きく減速してしまう
※数字は説明するのに必要だったので概念的につけました。
このように2つDBが続いた場合、立体セクションではATのほうがHDより速くなります。
もちろんほかの平面区間ではHDのほうが速いので、立体セクションのタイム差を埋めることもコースによっては十分可能です(むしろその場合が多い)。
まとめ
ブレーキのかかる立体セクションが続く場合、ブレーキ弱いほうが抜けがよい。あとは平面区間と相談してブレーキ、パワーソースを決める
あとがき
ひと昔前なら「バンクの抜けの差」で簡単に記事タイトルの説明ができました。しかし「バンクを避けるブレーキ」の登場によりブレーキとパワーソースのセッティングが大きく変化し、この記事内容となりました。
これは今後のレース環境の変化によっては今回の記事内容が当てはまらなくなることを示唆するものであり、常にブレーキとパワーソースの最適解を模索していく必要があります。
(考えられる環境の変化だと3レーン用30°バンクの普及、電池・モーターのパワーソースのレギュレーション変更etc・・・)
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