みなさん充電器で何をしていますか?
他の人が充電器で何やってるのかなんて意外とわからないもの。今回は私が実際に行っている充電作業とそれぞれに向いてる機材について解説したいと思います。
このページではテキストでも内容をご紹介していますが、動画でもご紹介していますのでお時間ある方はぜひご覧ください。
いろんな充電作業
私が行っている充電作業は次の5つです。
1.初期慣らし
2.慣らし
3.管理充電
4.電圧調整
5.追い充電
私は3レーンの立体レースを主にやっています。レーススタイルによって充電作業って若干違うと思いますがだいたいこんな感じなのでは?名前については俗称だったり私が勝手に呼んでいるものです。
それではこの5つの充電作業について一つずつ説明していきたいと思います。
1.初期慣らし
一つ目は初期慣らしです。ブレークインとも呼ばれてたり
初期慣らしは新品のネオチャンプに対して行う作業です。新品の充電池というのは状態が非常に悪いです。そのまま何も考えずに充電すると電池を傷めてしまいます。
それを防ぐため、電池の準備運動として「初期慣らし」が必要なんです。いうなれば「充電のための充電」です。
作業内容としては満充電にならないように充放電を繰り返すというものです。具体的な方法については動画で紹介しているのでそちらを参考にしてください。
<初期慣らしの要求スペック>
・単セル充放電
・容量カットや電圧カット
・ブレークインモード
<初期慣らしに向いてる機材>
・SKYRC MC3000(X4 advance pro)
初期慣らしは年に1、2回なので手動でやるのもあり
2.慣らし
二つ目は慣らしです。電池育成とか電池を鍛えるとも
慣らしは初期慣らしが終わったネオチャンプに対して行う作業です。初期慣らしが終わった段階で普通に使用できますが、そこからさらに電池の状態を上げるために慣らし作業が必要です。
作業内容としては高い電流値での放電と普通の充電を何回もサイクルします。
一応実走による放電でも慣らしはできますが、週1ペースで走らせていてもだいたい2~3か月くらいかかるので充電器でできたほうが時短となります。
<慣らしの要求スペック>
・高アンペア放電(4A程度)
・サイクル機能
<慣らしに向いてる機材>
・サンダー、リアクター
・iCharger X6
高アンペア放電ができる充電器は限られてきます。サンダーやicharger X6のようなラジコン用のマルチ充電器がこの作業に向いていると思います。
3.管理充電
三つ目は管理充電です。サイクルとかリフレッシュとか
管理充電は走行が数日空く間に行う作業です。レースの前日によく行います。
管理充電の目的は
①メモリー効果解消
②セルごとの状態をそろえる
名前のとおり電池の各セルを管理するわけです。
作業内容としては単セルでの放電・充電となります。放電は電池容量をほぼ吐き出すような深い放電、充電は電池を傷めないような充電です。これを何回かサイクルします。
<管理充電の要求スペック>
・単セル充放電
・電圧カット
・サイクル
<管理充電に向いてる機材>
・MC3000
・ISDT C4
・ISDT N8
この辺は自分が何セット運用なのかによります。運用本数と予算に応じて選ぶ感じ。セル1本あたりの値段を抑えたいのなら安価なTGXもありなのでは
4.電圧調整
四つ目は電圧調整です。
電圧調整はレース出走直前に指定の電圧に調整する作業です。電圧調整は立体レースで必須スキル。細かく電圧調整できるといことは、走りの再現性を高めたり、戦略性を上げることができます。
作業内容としては充電や放電を行って、0.01V単位で指定の電圧にするというもの。手動だと難しいので自動で行ってくれる機材が望ましい。
<電圧調整の要求スペック>
・0.01V単位での電圧指定ができてその電圧に自動で調整してくれる
<電圧調整に向いてる機材>
・カセット
・ヒートエクスチェンジャー
いまのところ個人製作のものしかないですが、電圧調整ができるものが他にないのでオススメ
5.追い充電
五つ目、最後は追い充電です。追い充とか
追い充電はレース出走直前に電圧や温度などを調整して電池を最高の状態にする作業です。
追い充電はモーター制限のあるレースで有効な充電方法です。電池を最高の状態にして、最速をねらいます。裏を返せば普通の立体レースだとあまり使いません。
作業内容としては高アンペアで充電し、最適な温度・電圧のピークで出走できるように手動でカットします。
<追い充電の要求スペック>
・デルタピークの設定(数値変更やロック等)
・高アンペア充電
<追い充電に向いてる機材>
・サンダー、リアクター
・iCharger X6
ラジコン用のマルチ充電器ならいけると思います。追い充電については古い充電器でもできるものが多いので中古で安く手に入れるのもおすすめです。
まめの充電環境
・icharger X6
初期慣らし、慣らし、管理充電、追い充電
・カセット
電圧調整 ショップレース用
・ヒートエクスチェンジャー
電圧調整 ショップレース・公式大会用
どんな充電器を使うかは作業内容や予算、運用本数次第です。自分にとって最高な充電環境をつくっていきましょう!
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