ここ2年ほど長野に引きこもっていわゆる「草レース」ばかりに参加しています。公式大会に比べたら参加者は30~50人ほどと少ないですが、手軽に参加できてミニ四駆楽しめるのでありがたいです。数年前は地元でレースがほとんどなかったのでその反動でしょうかww
そんな「草レース」ですが小人数で行われるからこそできる戦略があると思います。今回は技術的なことではなく、私が実践してきた「草レースでの戦略」を考えようという記事。
1 相手に合わせて走る
まずミニ四駆の勝利条件の確認です。レースによって多少異なりますが次の通りです。「完走車の中で一番速くゴールした人が勝ち」
これにより勝利に
①全員完走して先着して勝利
②1台だけ完走し、他COにより勝利
という2通りあることが分かります。
簡単に言えば相手より少しでも速くゴールするか、相手がCOしてくれれば勝ちなのです。ミニ四駆は自分のレーンを走るので相手が関係なさそうですが、レースとなればその勝敗は相手依存なのです。相手に合わせて走ることが勝敗の鍵となります。
このことを踏まえて、次は相手とのタイム差を考慮した戦略を考えていきたいと思います。
2 タイム差による戦略の違い
2.1 「ベストタイム」と「安パイタイム」
まずは説明のために2種類のタイムを定義します。ベストタイム:完走率を無視した、その人が出し得る最速タイム
安パイタイム:完走率100%のタイム
ベストタイムと安パイタイムをグラフにするとこんな感じです(概念)。
※ベストタイムと安パイタイムがすごく近い場合もありますし、その間の完走率もこんな単純ではありませんが説明のため
この2つのタイムを相手と比べ、パターン別に戦略を考えます。
2.2 タイム差が離れている場合
Aの安パイタイムよりBのベストタイムが遅い場合を考えます。Aからすれば安パイタイムで走ればBに勝てます。余裕をみて安パイタイムより少し遅く、かつBのベストタイムより少し速いタイムで走れば確実に勝てます。
一方Bからすればこのタイム差ではAに速度で勝てる見込みがありません。唯一の勝ち筋はAが調整ミスしてCOするくらいです。よって取れる選択肢は安パイタイムで走り、AのCO待ちです。
2.3 タイム差が拮抗している場合
ベストタイムではAのほうが速いが、Aの安パイタイムよりBのベストタイムが速い場合を考えます。AからするとBのベストタイムより少し速いタイムで完走さえすれば確実に勝てますが、肝心の完走率が低く分が悪い勝負となります。それよりもAは自身の安パイタイムより少しだけ速いタイムを狙っていったほうが相手のCO率を考えると分がいいといえます。
一方BからするとAにプレッシャーかけるためにもリスク覚悟でAの安パイタイムより速いタイムを狙っていかなければなりません。あえて安パイタイムで走るというのも一考
当然この辺は駆け引きなので相手との読み合いとなります。確実にこうしたほうがいいというのはありませんが、迷ったら完走へ寄せていくのがベターかと思います。
3 大会での立ち回り
上記のような戦略に必要なのは参加者全員のベストタイムと安パイタイムです。相手のタイムさえ把握していれば余計なリスクを負うことなく勝てるレースや、リスク覚悟で勝負にでなくてはならないレースが分かってきます。さて、タイムを集めるといっても草レース参加者全員分ともなると30~50人ほどのデータを集めることになります。これはなかなか大変な作業で、練習時間が2時間あるとしたらラスト30分は自分の練習を犠牲にしてタイム取りにあてます。タイムを取るにしてもメモったりしてると怪しまれるので暗記します。流石に全員分のタイム暗記するのは無理なので自分の安パイタイムより遅い選手は忘れます(5~10人分くらいのタイムを覚える)。
(このとき自分のベストタイムがトップ層の安パイタイムに届かない場合は戦略もなにもないのでタイム取り辞めて必死こいて練習しますwww)
タイム取るときは数字だけでなく、マシンの挙動や選手の表情も確認します。余裕をもったタイムなのか限界を知るために攻めているのか、なにかをチェックしているのか等々
自分がタイム取っているときにベストタイムや安パイタイムが出るとは限らないので、実際のタイムとマシンの挙動からベストタイムと安パイタイムを予想することが重要です。
4 あとがき
草レースは年間を通じて同じようなメンバーでレースをすることになります。野球のペナントレースみたいなもので選手の癖だったり性格を把握することが重要な場合が多々あります。タイム計測からその辺が見えてくると草レースが一段と楽しくなってきますよ!
0 件のコメント:
コメントを投稿