【充電器レビュー】iCharger x6 応用編

2020/04/18

機材

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前回は基本編としてマニュアル通りの使い方でレビューしました。
前回: 【充電器レビュー】iCharger x6 基本編

今回は応用編としてiChargerX6の神髄ともいえる「User」設定機能を紹介します。
「User」設定機能は設定電圧などの制限が解放され、かなり自由に充放電の設定ができるようになります。

この「User」設定機能をうまく使うと、立体レースでの電圧調整がめちゃくちゃ楽になるというのが今回の記事です。

注意
「User」設定機能は自由に設定できる故に電池を傷めたり、破損するような充電も可能です。またこの記事で紹介する方法は通常のニッケル水素の充電とは違う方式なので、他のマルチチャージャーをよく触っている人であっても十分に理解したうえで充電を行ってください。


※当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

自己責任で安全に充電してね




1.自動で電圧調整ができる!

簡単にこの充電器で何ができるかというと


指定電圧へ自動で電圧調整できる(0.01V単位)


ということです。



レース出走前は狙った電圧に調整する作業があると思うのですが、通常の電圧調整の場合(以前の私)

充電 → 緑放電器でちょっとずつ放電して電圧調整(手動)

の2ステップでした。緑放電器とにらめっこしながら手動で調整するのは結構面倒ですし、まだ調整できてないのに呼び出されちゃってCOとかありました。

しかしX6の「User」設定を使うと

指定電圧まで充電(自動)

となり自動で指定電圧まで充電してくれます。めちゃくちゃ楽です。
自動でやってくれるので失敗もありませんので同じ電圧の電池が何回でも作れます。

しかも指定電圧は0.01V刻みなので、さっきより0.01V電圧上げようとか、ギリギリで入ったけどマージンみて0.03V下げようとかできます。

立体レースで電圧を自由自在に調整できるのってそれだけで必殺技です。この充電器あるだけで3レーンの勝率変わると思います。


次は充電の設定方法を紹介します。


2.CC・CV 充電の設定方法

通常のニッケル水素の充電といえば△V方式(定電流)ですが、今回紹介する方法では いわゆる「CC・CV 充電」を行います。

「CC・CV 充電」はLiPo等のリチウム系充電池を充電する際によく使われる方式です。それをニッケル水素でやってしまうというわけ


マニュアルより Userの設定範囲広すぎ

※CC・CV充電については下記リンク参照
技術コラム 蓄電方法の種類と特徴 松定プレシジョン


ここからは設定方法を詳しく説明していきます。

 バッテリーと充電器

今回はバランスコネクタとか使わずに2セルの電圧を調整するために、2セルを1セルのバッテリーとしてCC・CV充電していきます。

初期電圧は2セルで2.792Vです。これを2.93V目指して充電していきたいと思います。



①まずはメモリーセレクション画面を開く



②ボタン長押しでこの画面開いて「Add」を選択



③電池タイプを「User」へ変更


④Cellsは「1S」へ変更


⑤「Charge」を選択



⑤電流値はとりあえず1Aに


⑥Chg Cell Volt で狙いの電圧を入力します。今回は2.93V

この電圧設定が非常に重要でおかしな数値入れると電池破損の恐れがあります。
ネオチャン1本あたり1.50V、2本なら3.00Vまでにしておくのが無難です。


⑦さらに「Advanced」を選択


⑧一番下のKeepなんちゃらにチェック入れる。これで充電が終了しても設定電圧を維持してくれます。


⑨「Save」して設定完了


3.充電してみた

上の設定で実際に2.93Vを目指して充電してみました。

約5分で充電完了。仕上がりの電圧は2.923Vほぼ狙い通りの電圧になりました💮



メモリーセレクションから上で設定した「User1s_1&2A」を選択





「Charge」を選択して充電開始!


設定した2.93Vに到達するまでは電流値1Aで充電します


2.93V到達後、電圧を保ちつつ徐々に電流値を絞ります


0.1Aになって充電終了


充電終了後は左に「KEEP」とでて電圧維持モードに


適当なところで充電を終了させました。終了直後で2.923V



4.まとめ

この充電方法で実際にショップレース出てみましたが、同じ走りを簡単に再現できるのでめちゃくちゃ便利です。実際優勝もできた。


1走した電池をもとの電圧へ充電するのにだいたい3分くらいです。トーナメントでも1レースして次のレースへ向けて充電しても間に合います(準決-決勝はしんどいかも)。2台持ちすれば万全


今回紹介した方法を応用すると各セルで電圧調整して同じ電圧にできたりします(バランス充電)
バランスコネクタをつないで、セル数と設定電圧を1セルあたりに変更すればできます(2.CC・CV 充電の設定方法の④と⑥)。バランスコネクタ付きのバッテリーホルダー作るのが面倒ですが・・・


 6セルを1.50Vへ充電


 自宅にて管理充電も



充電は安全に行ってね






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