ブレーキ種類・形状による静止摩擦力の変化

2018/11/06

改造

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目的

溝入りのブレーキ(通称:讃岐ブレーキ)に有効性があるか確認するため、ブレーキ形状による摩擦力の変化を確認する。合わせてブレーキの種類の違い(赤・青)の摩擦力の比較をする。



原理と概要

摩擦についてはwikiみてね

摩擦

今回の実験モデル

実験方法

・ブレーキを貼った車検箱をコース上へ置き、タコ糸で滑車を通して重りにつなぐ
・重りを少しずつ増やしていき、車検箱が動き出した時の重さを記録
・青、赤、赤(溝入り)の三種類のブレーキについて各5回計測を行い、最大値と最小値を除いた平均値を算出した


荷重を加えるための車検箱 一般的な車重に近づけた

青ブレーキ(3mm)

赤ブレーキ(3mm)

溝入り赤ブレーキ(3mm)

実験器具全体図

実験結果

ブレーキの種類と動き出した重さの平均値を表1に示す。青ブレーキと赤ブレーキを比較すると赤ブレーキのほうが倍以上の値となった。また、赤ブレーキと溝入り赤ブレーキではほぼ同じ値となった。
  
ブレーキの種類 動き出した重さの平均値(g)
青ブレーキ 72.36
赤ブレーキ 135.22
溝入り赤ブレーキ 135.45
 表1 ブレーキの種類と動き出した重さの平均値


考察・まとめ

今回の実験よりブレーキ形状による摩擦力の変化は確認できなかった。よって溝入りブレーキの有効性はない、もしくはかなり限定的であると推察される。
(今回は車重に近い荷重であったが、走行中はより大きな荷重が加わるのでもしかしたら)

またブレーキの効きはメーカーの公表通り青<赤であった。


※追記
・今回の実験では荷重を車重程度に設定したが、荷重を増やした場合変化があるのか要検討
・動摩擦力についても実験できたらいいな
・摩擦係数の変化ではなく、他の要因で讃岐ブレーキの効きは強くなっている可能性









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